松ぼっくりとお地蔵様

 松ぼっくり、(松かさ、conifer cone, pinecone)とは、松の果実(正確には松の種子を包んでいる入れ物)です。
 俳句では晩秋の季語となっています。
 小春日和の松の根元に、たくさん落ちています。 

 
  高知県津野町芳生野の旧街道の横にあるお地蔵さまです。 
 向かって左側に松ぼっくりがたくさんあるのは、風が吹き寄せてきたからではありません。

 


    このお地蔵様は霊験あらたか、願をかけて願いがかなった人は、御礼としてその人の年齢の数だけまつぼっくりを供える風習があるそうです。
 大きな松ぼっくりを10歳の単位に、小さいのを一の単位にして、大5個と小6個で56歳分、という供え方もOKだそうです。誕生日ケーキのロウソクみたいですね。

 ネットで調べてみましたら、お地蔵様に松ぼっくりをお礼にお供えする風習は全国あちこちにあるようです。

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農家民宿・漁家民宿のお料理・献立partⅡに「リンゴご飯」を追加しました。

農家民宿・漁家民宿のお料理・献立partⅡに「リンゴご飯」を追加しました。

(お料理・献立は 全部で52品になりました)

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いろいろなリンゴの品種

 リンゴ(林檎、学名:Malus pumila)は、バラ科リンゴ属の落葉高木樹で、リンゴ、といえば思い浮かぶのは赤くて丸い果実のこと。
 日本へはまず中国から渡来したようですが、江戸時代にヨーロッパから西洋リンゴが入ってくるとそちらの方が主となり、それまでの種は「和りんご」と呼ばれるようになりました。世界中では数千から1万以上の品種が存在すると言われます。

 青森県弘前市は有名なリンゴの大産地です。
 ペンション「ル・カルフール」田村さんに、栽培しているリンゴの「品種を少しずつ」送ってくださいとお願いしましたら、届きました!
 箱をあけると、わーい!色も形も様々なリンゴが9種類、行儀良く並んでいました。


 
 リンゴ園では何品種作っておいでですか?とお聞きしたら、思い出しながら指を折って、少なくても13はあるかしら、とおっしゃっていましたが・・・・それにしても、お忙しい中、こんな大きな冷蔵庫から9品種選び出してくださったので、恐縮です。

 

品種は向かって右から

後列 大紅栄、ジョナゴールド、王林

中列 シナノゴールド、北斗、ふじ

前列 紅玉、金星、サンふじ

です。

食べ比べるといずれも個性豊か。

部屋はリンゴの香りでいっぱいになりました。

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土佐あかうし

 日本の肉用牛には黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4つの品種があります。その中で、高知県内で改良された褐毛和種を「土佐あかうし」、「土佐褐毛牛」と呼んでいます。

 褐色の被毛に、目の周囲、鼻、蹄等が黒く「毛分け」という称する毛色が一般的です。
 他の牛と比べてなぜか愛くるしい感じがするのは、目元の間隔、美しい被毛、それ以上にひとなつこい表情のせいです。

 「あかうし」は性質が穏やか。子育ても上手だそうです。
 それをよくあらわすエピソード。

 黒牛の群れの中では、他の牛につらくあたられる牛がでてきます。
 そのいじめられている黒牛を「あかうし」のグループに入れてあげると、仲良く受け入れていくのだそうです。
 そう聞くと、ますます「あかうし」が好きになってしまいます。

仲良くご飯を待っていますね-。

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農家民宿・漁家民宿のお料理・献立に「やまとしじみのチャウダー」を追加しました。

農家民宿・漁家民宿のお料理・献立PartⅡ に「やまとしじみのチャウダー」を追加しました。


      (お料理・献立 全部で51品になりました。)

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唐キビ(とうもろこし)を干す

 世界の三大穀物、といってもいいトウモロコシは原産地は中南米。地球を半周して日本の山間地域にもしっかりなじんでいます。
 
地元では「唐キビ」と呼んでいます。 

 唐キビはお米の少ないかった昔の山間地域では主食がわり、ご飯の嵩を増すのに使われました。
 
ひき割りを入れたご飯「花ご飯」「きび飯」。
 炒って粉にしたものはおやつになりました。

 画像は軒下に吊るした唐キビ。

 手前の黄色は昔から山間地域にある品種、今出回っているスイートコーンではなく歯ごたえがあって香ばしい味)。向こう側の紫は餅キビ、ゆがくともちもちした歯触りの昔懐かしい品種です。

こうやって吊るすのは、種子用にとっておくためと、食用とがあります。

   (画像提供:高知県津野町 道の駅布施が坂様から)

 

 

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自家製塩辛の味わい-弘前市「ル・カルフール」のピザ

 雪の弘前市、ペンション&レストラン「ル・カルフール」さんにお邪魔してきました。
 白い雪景色に水色の壁が映えています。

  お客様の少なくなる季節、しかも今年は寒波の到来が早い、そんなシーズンオフの宿泊という無理な願いを聞き入れてくださって、暖炉にリンゴの選定枝が燃える暖かなお部屋で迎えていただき、感激です。

 


 ペンションの奥様えり子さんがピザの生地を準備してくださって、ピザづくりを楽しむことができました。
 玉ねぎ、ピーマン、コリンキーを彩りよく並べて
 ここからがポイント、
「ル・カルフール」自家製の塩辛をところどころ落としていきます。
 どんな仕上がりになるのか楽しみです。

 

 

 焼きあがったピザをつまんで口に運ぶと
ふわっと焼けたイカの香ばしいかおりが鼻をくすぐります。

 自家製の塩辛の程よい辛さとうまみが味のアクセントになって、一段と美味しい。

 ピザのお隣はタマネギの甘みがやさしいキッシュ。
 自分で作る楽しみも交えながら、「ル・カルフール」のディナーがはじまります。

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こんにゃくいも

 「こんにゃく」は「こんにゃくいも」から作ります。
 
 大量生産されるものは「こんにゃくいも」を粉末にしたものを使うことが多いそうです。

 木陰や茶畑の中、日陰を好んで生えます。こんな葉っぱです。

 茎のもようは豹柄?
 これだけ見ると「なんだかなー・・・」と思わせるかんじです。

 こんにゃく作りには、3年ほど経って大きく成長したイモを使います。
 掘り取ると、次の世代の小芋がついているので
この小芋はもう一度畑に植えておきます。

  農産物品評会で優秀賞をとったこんにゃくいも。
 立派ですねー。

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薪ストーブ

 薪ストーブ。
 ガスや電気に押されていたけれど、最近ちょっと見直されてきています。 

 里山のクヌギやナラなどの広葉樹を
 根こそぎ切るのではなく、根元の部分を残して切ります。

 一度切り出して何年か待つと、新しい枝がまた切り出せる大きさに育っています。
 持続可能というと言葉は固いですが、そういうことです。
 太陽と土と水が再生産してくれるのです。
 何回もそれをくりかえすとこのような大きな株から何本も枝の出た形になります。

 田舎ならではの
 里山の薪のストーブの炎。薪の炎は変幻自在
 ストーブの前に寝転がってみていると飽きない。
 時々パチパチ弾けたり
 シューと蒸気やあぶくがでます。
 お日様の熱が樹液と一緒にゆらめきます。

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まめにみそ(四万十川下流域の郷土料理)

 四万十市西土佐の農家レストラン「しゃえんじり」。いつも10種類前後の野菜主体のおかずが並びます。
 まず、その日のメインディッシュとして肉や魚の二つのお料理(たとえば、シシ肉のコロッケorアメゴの南蛮漬けのどちらかを、というふうに)からひとつ選びます。
 次にテーブルに並んだお料理から好きなものを好きなだけお皿にとるバイキング方式。
 それに汁物が付いて、おひとり1,000円です。

 しゃえんじりの定番の常備菜、私のお気に入りは「まめにみそ」。
 香ばしくて甘辛い大豆の常備菜です。
 〆にこれを食べると、しゃえんじりのご飯を食べた-という満足感に浸ります。

 西土佐の郷土料理の作り方を記した書物に「鉄火味噌」というのを見つけました。
一晩水に漬けてもどした大豆を油で炒め(揚げ)
細かく切った干し椎茸、人参、にら、じゃこなどと
味噌、みりん、砂糖、酒を加えてとろ火で練り上げる。
とあります。

 その添え書きに「昔は大豆と味噌だけで作りよったがねぇ・・・」と。
 ということは・・・「まめにみそ」が原型なのですね。
 かりっとした歯ごたえのあと、地元産の大豆のコクが広がります。

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