いも餅 (さつまいもの干しイモにもいろいろあって・・・)

 江戸時代に日本にやってきたサツマイモは蒸して美味しく焼いて美味しく、焼酎の原料にもなるし・・・・
 干せば重宝な保存食にもなります。

地域によっては「干しイモ」を「ほしか」と呼びます。
「ほしか」というと日本史では「干鰯(ほしか)」のほうが知られているかも。「干鰯」は干し魚、江戸時代には肥料として用いられたのです。
でもここでは「ほしか」と呼ばれる「干し芋」のこと。
 その「ほしか」には大きく分けてふた通りの作り方があります。

 まず「生イモを輪切りにして干した「ほしか」。このままでは硬いので、粉に挽いたり、水に戻して煮て食べます。SONY DSC

  もうひとつはイモをいったんふかしてから干した「ゆでぼしか」。「ほしか」よりも柔らかいのでそのまま食べたり、軽く火で炙って食べたりたりします。SONY DSC

 

 四国南西部の特産品「東山(ひがしやま)」。名前の由来は干菓子のようにおいしいから・・・とも。SONY DSC

 

  このそれぞれの「ほしか」を使って、これまたそれぞれ個性豊かな「いも餅」が作られます。
 次回からご紹介します。

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イモ餅(ふかしたサツマイモのイモ餅)

蒸したサツマイモをもち米と一緒につき込んだお餅。
ウィキペディアでは高知県のお餅が紹介されていました。

同じようなお餅に、愛媛県愛南町の「はがまもち」もあります。

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中は小豆あん。
とてもやわらかくて、口の中でとろっとします。

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イモ餅(里芋のイモ餅)

サトイモとお米を一緒に炊きます。
炊きあがったところで、お米のつぶが少し残るくらいにつぶし合わせます。
丸めて、餡を包んできな粉を振って、できあがり。

三重県大台町の農家民宿「みくり」さんのおやつは少し小ぶりのまぁるい「いも餅」。
火鉢でシュンシュン沸いたお湯で、こちらも大台町特産のお茶を濃いめに入れていただきました。
「昔は小さすぎたり、形が揃わないハネ物(売り物や見た目を気にするお料理には使えないもの)で作っていたので、固いところやゲジゲジしたところも混じっていたりしたのだけれど・・・。」

いつの世も、おかあさんはつましい暮らしの傍らで子どもたちの楽しみを作り出してくれる。
ほんとうにやさしい口当たりです。

 

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イモ餅(ジャガイモのイモ餅)

なつかしいおやつの「いも餅」。
日本全国にはいろいろな種類の「いも餅」があるんですよー。北海道の方は「ジャガイモ餅」を思い浮かべるのでは?
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これは「ファームイン つっちゃんと優子の牧場の部屋」の2010年の会員プレゼント。
画面右のほうにあるのが一口でパクリ!といけそうなジャガイモ餅。
カボチャ味とプレーンの2種類です。ニョッキのようにミネストローネに浮かべても美味しかったです。
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農家民宿・漁家民宿のお料理・献立partⅡに「ふすべ餅」を追加しました。

農家民宿・漁家民宿のお料理・献立 全部で57品になりました。SONY DSC

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蒲公英(たんぽぽ) 「農業全書の作物たち その2」

SONY DSC  タンポポの根のコーヒーはカフェインを含まないやさしい飲み物。
フランスのオーガニックのお店で買ってきました。

 またO.ヘンリーの短編「アラカルトの春」には、たんぽぽは春の野菜としてメニューに登場、一途な恋人たちの仲を取り持ちます。
それやこれやで、私はずっと、タンポポを食するのは西欧の食文化かな、と思ってきました。

ところが、かの「農業全書」に
「蒲公英」は葉を取って食べる。
味は苦甘く、和え物、おひたし、汁などに料理する。」
と、あるじゃないですか!
「園の周りや菜園の端々多少によらず、必ず植えること」 ですから、立派な日本の、しかもなにかと重宝なお野菜であったのです。

 

「アラカルトの春」は卵の乗ったタンポポ料理。きっと柔らかい若芽を使うのでしょう。
来年の春こそは、ぜひ試してみたいと思います。

ちなみにこれは「ニホンタンポポ」。今はほとんど見かけなくなりましたねー。SONY DSC

 

 

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花のもてなし(三重県 農家民宿「みくり」さん)

朝の食卓に添えられた
赤いバラと黄色の嵯峨菊。
背景の柿の色もいいですね。SONY DSC

 

この朝は朝もやが濃く、
庭のバラの蕾には朝露がきれいです。SONY DSC
 

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鶏頭花(ケイトウ)  (農業全書をひもとく)

日本最古の農書である「農業全書(のうぎょうぜんしょ)」は1697年、今からおよそ300年前に出版されました。
有名な書ですが、あらためてじっくり読むと、おお!と、驚いたり、なるほどーと頷いたりすることがいっぱい。

たとえばケイトウ赤
今はお花として楽しんでいる「鶏頭花(けいとうげ)」が「野菜の一種」として記されています。

曰く

「ゆがいて和え物、おひたしにすると味がいい。
 花は様々で見事である。
 性(しょう)がいい。(食べると健康にもいい。)」

また、「肥えた畑で作ると茎葉が大きくなってよい。」そうです。

 

 秋の里山、人家の片隅に咲くケイトウの色は赤、黄、ピンク・・・、形も文字通り鳥の鶏冠に似たものから尖った穂状のものと様々です。
 今はもっぱら
花として栽培されるケイトウは、痩せ地のほうが茎葉がコンパクトになり花姿が美しい、というのが栽培の常識になっています。

 食べるか、眺めるかで、形の評価の視点ががらりと変わる。
 そういうのも面白いよね。

  

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農家民宿・漁家民宿のお料理・献立partⅡに「ファームインRAUM古久里来の夏のサラダ」を追加しました。

農家民宿・漁家民宿のお料理・献立partⅡに「ファームインRAUM古久里来の夏のサラダ」を追加しました。
 (お料理・献立は全部で56品になりました。)

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彼岸花

赤、といえば日本人はこれを頭に浮かべるのでは? 
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   ヒガンバナは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。
 今年のような猛暑でも、昨年のような冷夏でも、きっちりとお彼岸には間に合ってくれる。考えれば、不思議です。 
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   秋の田んぼの風景には欠かせない彼岸花。
   地面から突然に茎を伸ばし群がって花開く様子は、「彼岸」という言葉とも相まって時に不吉を思い起こさせたりもします。
 その一方で、有毒でありながら、かつ救荒食(飢饉の時の食べ物)であったと聞くと、昔の人のくらしの知恵はなんとしたたかなのだろうと、風景が違って見えてきます。

花が終わると葉がでてきますが、葉は話題にものぼりません。
今年はしみじみ見に行きたいな。

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