蒲公英(たんぽぽ) 「農業全書の作物たち その2」

SONY DSC  タンポポの根のコーヒーはカフェインを含まないやさしい飲み物。
フランスのオーガニックのお店で買ってきました。

 またO.ヘンリーの短編「アラカルトの春」には、たんぽぽは春の野菜としてメニューに登場、一途な恋人たちの仲を取り持ちます。
それやこれやで、私はずっと、タンポポを食するのは西欧の食文化かな、と思ってきました。

ところが、かの「農業全書」に
「蒲公英」は葉を取って食べる。
味は苦甘く、和え物、おひたし、汁などに料理する。」
と、あるじゃないですか!
「園の周りや菜園の端々多少によらず、必ず植えること」 ですから、立派な日本の、しかもなにかと重宝なお野菜であったのです。

 

「アラカルトの春」は卵の乗ったタンポポ料理。きっと柔らかい若芽を使うのでしょう。
来年の春こそは、ぜひ試してみたいと思います。

ちなみにこれは「ニホンタンポポ」。今はほとんど見かけなくなりましたねー。SONY DSC

 

 

This entry was posted in 【里山美術館-春】, 農書の中の生き物たち. Bookmark the permalink.