成虫の出現期は5-10月。
都市周辺でもよく見られるようですが、幼虫の食草はクスノキ科植物(クスノキ、タブノキ、シロダモ、ヤブニッケイなど)の葉だそうですから、四国高知の山の中は食べ物がいっぱい。
雄は初夏から夏にかけて水辺に集合してこのように水を吸っています。
成虫の出現期は5-10月。
都市周辺でもよく見られるようですが、幼虫の食草はクスノキ科植物(クスノキ、タブノキ、シロダモ、ヤブニッケイなど)の葉だそうですから、四国高知の山の中は食べ物がいっぱい。
雄は初夏から夏にかけて水辺に集合してこのように水を吸っています。
ヤブカンゾウ(藪萱草)別名ワスレグサ。
ユリ科ワスレグサ属の植物です。
原産地は中国で、:日本では本州以南の野原や薮などに群生します。
7〜8月に茎のてっぺんにユリに似た橙赤色の花を開きます。
同じ仲間のノカンゾウは一重、ヤブカンゾウは八重の花です。
ワスレグサといって立原道造の詩集「萱草に寄す」を思い出す人は少なくなったのかしら?ここでの萱草はユウスゲ、ヤブカンゾウよりも可憐な花です。 胸に抱いて寝ると憂いことを忘れると言われます。
日本の本州の古名は、『古事記』 (712年) では、「大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま)」、『日本書紀』(720年)では、「大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)」と表記されており、ひいては日本の異名の一つとなっています。
日本の神話では、神武天皇が国土を一望してトンボのようだと言ったエピソードから、秋津洲=蜻蛉洲とも書きます。トンボの島という意味です。
形もが似ているだけでなく、日本の国土は昔湿原が多かったようですから、きっとたくさんのトンボが飛び交っていたのでしょう。
専門家にお聞きすると、春先から秋にかけて、さまざまな種類のトンボが代わる代わる登場します。水田の管理と密接に関連した生態系になっているようです。
耕作放棄が増えると、トンボたちにも影響します。
トンボも立派な里山の住人です。
画像はシオカラトンボ。
割と人なつこいトンボで、じっと近くに止まってくれるので写真も撮りやすい。
港の朝。
これから漁に出る船です。
各地の漁村のいつもの風景です。
昨年の震災では
「いつも」がどんなにかけがえのないものだったかを、この国のみんなが大きな痛みとともに思い知ることになりました。
いつもの風景がこんなにも心に沁みます。
あとひとつ・・・。
このつつましくも健やかな漁がどんどん少なくなっていること、また持ち帰る魚たちがどのくらい安価で取引されているかも
知っていて欲しいと思うのです。
棚田の杉林
この風景の説明をしようとすれば長い日本の林業の歴史をひもとかねばなりません。
第二次世界大戦ののち、新しい時代を構築するのと歩みを一つに、建築ラッシュがはじまりました。
木材の需要が増え、山林地主は一気に豊かになりました。
ですから家の裏の里山に、さらに山間では谷沿いの狭い棚田にも植林が進みました。
ところがその後安価な外国産木材の輸入が始まったため、木材の価格が暴落。
今では木を切り出して販売しても、そのための労賃と切った跡の山に新たに植える苗木代を入れると赤字になる、といわれます。
この杉の植林は、まだ手入れがきれいにされていますが、放任された山林の方が多くなってきています。
日本は自然の、自然そのものの回復力がとても強い。
その自然と折り合って、制御しつつ、搾取しすぎることなく、穏やかな経済活動に結びつけていくのがかっての山のくらしとその智恵でした。
あふれるほどの緑の山を持ちながら、それを資源と呼べないことに複雑な思いをいだきます。
ぶらんこ、鞦韆(しゅうせん)、ふらここは俳句では春の季語です。
北海道帯広の牧場の中
手作りのブランコが霧雨に濡れています。
ブランコを静かに揺らすと周りの空気が風に変わります。
ゆるやかに軋む木の音も聞こえてきそうですね。
「ファームインつっちゃんと優子の牧場の部屋」のお庭で。
高知県では四万十川と肩を並べる大河「仁淀川」の支流「中津川」の流れです。
まだ岩が多く、谷川、と言う感じですが、これが集落の真ん中を流れているのですから驚きです。
防災のための三面張り工法で、こういう風景がどんどん失われてしまいました。
伝統的な和室では、障子や襖と天井までの間の空間に透かし彫りしがはめ込まれています。
湿気の多い日本の風土で換気が必要だからとか
採光の役割もある
と言われます。
夜、隣の部屋の明かりが欄間を透かして影を落とすのも風情があるものです。
体験型教育旅行の子どもたちも、よく、欄間が珍しいと喜びます。
田舎の家の魅力のひとつです。
ご紹介するのは高砂をテーマにした欄間。
上は床の間側、長いひげの翁(おきな)が釣り竿を持っています。
右隣にかごを背負った媼(おうな)の後ろ姿が見えます。
カエデはカエデ科カエデ属 (Acer) の木の総称。たくさんの種類があります。
葉がカエルの手に似ていることから「蛙手・・・・カエルデ・・・・カエデ」になっていったとか。
秋の色づいた葉はモミジ(紅葉、椛)とも呼ばれます。赤・黄など様々な色合いがあります。日本では鮮やかな紅葉を愛で、庭木や盆栽に利用するための品種改良も進みました。
木材としても利用されますし、 サトウカエデといわれる種の樹液はメープルシロップの原料となります。「大きな森の小さな家(ローラ・インガルス・ワイルダー)」では、雪の中で樹液を絞る昔の農家のくらしと、その収穫祭のパーティが小さなローラの輝く思い出として語られます。
葉がカナダの国旗にデザインされていることはもう皆様ご存知ですね。
花は風媒花で、花弁は目立たなく小さいですが、近くに寄ってみるとこのように可憐です。
山の棚田を見下ろしていると
ん?
あれは何?
小さな足跡がいくつか水田を斜めに横切っています。
これはシカの足跡です。植わったばかりの稲をかじったりしています。
全国的にシカが増え、このような風景があたりまえになってきました。
どうやって被害を防ぐか・・・・山里に新たな苦労が加わっています。