紙弊(しで)とは和紙を特別な形に切って折ったもの。
注連縄、玉串、祓串、御幣などにつけて垂らします。秋祭りの間、氏子の家の軒下に紙弊(しで)を垂らしたしめ縄が飾られます。
「紙垂は白一色が多いのですが、この地域は青土佐を用いますね」と神官さんがおっしゃいます。
さて、青土佐とは・・・。
かつて全国有数の和紙の産地だった土佐の国には名産「土佐七色紙」がありました。その七色とは黄紙(きがみ)、浅黄紙(あさぎがみ)、桃色紙(ももいろがみ)、柿色紙(かきいろがみ)、紫紙(むらさき紙)、萌葱紙(もえぎがみ)、朱善寺紙(しゅぜんじがみ)。 なかでも「浅葱紙(=青土佐)」は一番生産量が多かったということです。
ところによって少しずつ形も色も違うようです。秋祭りの期間、少し立ち止まってご覧ください。