ナス科の植物で、日本では冬に枯れてしまう一年草ですが、熱帯では何年も成長し大きな木になるそうです。大木の枝にぶら下がる茄子をぜひ一度見てみたいです。
インド南部が原産地といわれ、ここから世界中に広がっていきました。
日本には中国を経由して渡来したと考えらていれます。
正倉院の文書「造仏所作物帳」734年に登場するのが最古の記録だそうで、そこから少し後平安時代の「延喜式」にはナスの栽培やお漬け物の方法が記載されているとのことです。平安貴族もきれいな紫の茄子漬けを食べたのかなと思うと楽しいですね。
実もヘタも紫紺色(なす紺という色名もありますね)のものをイメージしますが、実の色は緑、白などいろいろな色の品種があります。
ナスは日本の食生活に深くなじみ、小さな小ナスから長ナス、丸い加茂ナスなど用途に応じて品種の改良が進みました。
画像は米なす。ヘタが緑で実が紫のポップな色彩の大きなナスです。
欧米で品種改良されて明治以降に日本にやってきました。「アメリカ系」という意味で米なす。
油と相性が良く、輪切りにしたものにハムやチーズを載せたピザ風。
ソース味に青のりをのせたお好み焼き風。
など、美味しくいただけます。ナスの切り身が小麦の生地に置き換わっているのでヘルシーです。