アオガエル・・・・昔の農書「物紛(もののまぎれ)」をひもとく

アマガエル
アイラインを引いたような目元がぱっちりして可愛らしいカエルです。 

 土佐の農書(農業経営の心得や技術を書き残した書物)の「物紛(もののまぎれ)」には
牛馬の飼い方として
 「冬季間、・・・・・・馬の皮がはがれたときは、生のアオガエルを草に包んで毎食与える」とあります。

 この書は江戸時代の篤農家(知識があり高い農業技術を持ち、人徳のある方)が書いたれっきとした技術書で、今でも役立ちそうなことがいっぱい。 
 「皮がはがれたとき」とは、皮膚の病気かビタミン不足を表しているのでしょう。
        

 とはいえ冬季
そんな時期にどうやってアオガエルを捕ってくるのか
 しかも、どうやって馬に飲ませるのか。

 馬の大きな歯の間から必死に這い出てこようとするアオガエルの姿まで妄想し・・・・
謎は深まるばかり。
 

 雨雲の下で嬉しそうなアオガエルに
馬に飲まれなくてよかったねーなんて、言ってみたい。

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