どんなにTVや新聞のネットワークが日本全国網羅しても、地域性というものは色濃く残ります。
隣り合った地域でさえ季節の行事、祝い方も違うことがあります。
四国土佐の国は「健依別(たけよりわけ)」と呼び、雄々しい様を表すといわれ、 伊予の国は「愛比売(えひめ)」どうみてもやさしげな女性のイメージがあります。ほんとにねー昔からそうだったのかしら、と、こんなことをつらつら考えたというのも愛媛県南予地方の桃の節句の「ひなあられ」の美しさがきっかけです。
高知県では(南予の文化の影響のある一部の地域は別として)「ひなあられ」はそれほど一般的ではありません。
色とりどりの餅のかけらとご飯を乾かして油で揚げ、飴をからめると出来上がり。
南京豆を混ぜることもあるそうです。 素朴な飽きのこないお菓子です。
2013年の愛南ふるさと小包は、農産物と農家のお母さんたち手作りのおやつがこんなふうに入っていました。 文旦、伊予柑、東山(ほしいも)、そして「ひなあられ」。
東山3袋は、それぞれ作り手が異なる3つ。、色も味もそれぞれに違って、カラメル風味の強いもの、甘み控えめなもの、柔らかいもの・・・美味しい食べ比べの面白さがあります。