高知県四万十町中津川地区では、旧暦の1月17日に「山の神」のお祭りをします。
祠をきれいに掃除して、お祓いしたお札を納め、お供えをします。
神事が終わったら、お供物を下げて、皆でいただきます。これを直会(なおらえ、なおらい)といいます。
その際にいただくのは、「しとぎ」。
ちょっと見たところはお餅と似ていますが、もち米を搗くのではなく、水に浸した生米をつき砕いて、種々の形に固めます。餅粉を練る場合もあります。
餅の原型ではないかともいわれます。
縁起物として分けていただくたき火であぶった「しとぎ」は、口に含むとお米の香りを強く感じます。お餅と団子の中間のようななんだか懐かしい食感です。