粟は東アジア原産といわれ、エノコログサから進化したものだそうです。
エノコログサといえば「猫じゃらし」、あのぽわぽわしたものを想像すると全く違っていて、このように「豊穣」といった感じの大きな穂になります。
黄色に熟し、たれさがる穂にはそれはそれはたくさんの粟の実が付きます。
日本では米より早く栽培が始まり、縄文時代の遺跡からも発見されるそうです。
新嘗祭の供物としても米とともにアワが用いられ、日本各地で栽培され献上されます。
お米にうるち米ともち米があるように、粟にも粳粟(うるちアワ)と糯粟(もちアワ)に分かれます。
京都は北野天満宮の真向かいにある粟餅は糯粟を蒸して作りますが
画像は粟をもち米に混ぜて搗いた雑穀餅。
炭火で焼いていただくと粟の香りがしてかすかなぷちっとした食感があります。