切干し大根

 立春は過ぎても、まだ寒い、
というよりもさらに寒い。
 切干大根はそんな寒い時期の風物です。
 藁の柱に刺した棒に、切干大根をひとつひとつ丁寧に刺して干しています。

 目に沁みるような白さ。

 古事記ではある大王(おおきみ)が后に
「あなたの大根(おほね)のような白い腕」が恋しいと歌に詠みます。
ああ、なるほど、このような透き通るような白い腕ならば・・・と思います。

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