高知県津野町の秋祭りの会場に長い行列。その先に「もろぎや つるかめ焼き」の看板がありました。
「つるかめ焼き」は、知る人ぞ知る地元の名物です。
材料や味わいは今川焼き、たい焼きの仲間で、かっては全国的にお店や屋台がありました。
高知県内にもたくさんあったのですが、徐々に減っていき、ほとんど姿を消していきました。
「もろぎや」さんの「つるかめ焼き」は、地域の方々に今も根強い人気を誇っています。小さな子ども連れの若いおかあさんたちが、二つ三つと買い求め、お子さんと一緒に熱々のをほおばっています。自分たちの小さいころの思い出も分け合って食べているようで、見ていて嬉しくなりました。
素朴な生地に手作りの美味しいあんこをのせ 一本ずつ型を火にかけます。
そして、一回に鶴と亀が対になって焼きあがります。
もろぎやさんは戦後すぐから、このお店を続けています。お客様の「おいしい!」という声に目を細めてにっこり。
「つるかめ焼き」という名はお客様の長寿を願ってつけられたそうです。どうぞ、ご自身も長く長くお元気でいらしてください!