身体を温める効果がある、ということで人気の「ショウガ(学名Zingiber officinale)」はショウガ科ショウガ属の植物です。
学名のofficinaleはラテン語の「薬店」を意味するそうです。昔から健康によい植物と認められていたのですね。
「論語」には「薑を徹せずして食う。多食せず。(ショウガは除けずに食べる、しかしあまり多くは食べない)」とありますから孔子の時代(前500年ころ)にはすでによく知られていたことが分かります。 日本でも「魏志倭人伝」、「古事記」に登場し、「延喜式」(927年)に浜松地方が産地で、乾ショウガや漬け物を産した記載があるそうです。
俳句では露地栽培の根ショウガが収穫される秋の季語となっていて、ショウガの大産地である高知県でも、遅くても11月には掘り取りが終わります。収穫時期にはあたり一面にショウガの茎の香り(根の香りとは少し違うさわやかな香気)がただよいます。
画像は農産物品評会に出品されたショウガ。
店先に並ぶショウガは小さく割っったもの。掘り取って茎を切ったばかりのショウガはこんな姿をしています。一個の親ショウガ(一番下の真ん中の塊)からこんなに大きくなるのです。