秋田県仙北市にある「農家民宿 泰山堂」を訪問したのは12月。
秋田新幹線角館駅で降り、しばらくは武家屋敷を散策していると、待ち合わせ場所に「泰山堂」のおかあさんが迎えに来てくださいました。
ここは母屋とは別棟になっていて、一階が居間、二階が寝室になっています。寝室はベッドと和室があって、どちらでもお好みで。
到着後、散歩に行こうとすると雪が降り始めました。おかあさんが貸してくださった傘!骨の数が多いのです。南国育ちの私は初めてです。 さして歩くと、そうか、雨と違って傘に留まる雪にはかすかな・・・・でも積もるとあなどれない重さになるのだと思います。 北国のくらし、その厳しさをちょっとだけ実感した気分です。
夕食は秋田の名産ハタハタの焼き魚、フライ・・・。ご飯をよそってくださるおかあさんがハタハタ漁をめぐるお話しをしてくださいます。漁が少なくなって危機的な状況になって、しばらく漁を我慢して、そうしてようやく回復してきたところだとか。
きりたんぽ、いぶりがっこ、みんな手作りで、藤井さんのおうちの味がします。
翌朝、なんと帰りの汽車の時刻を間違ってやたらと早く「泰山堂」を出発。 次の汽車には1時間以上もあり、駅で途方に暮れていたら、どこかで呼ぶ声が。
にっこり笑った藤井さんがそこに立っていた。「ひょっとしてと思って・・・・」と。 それから、藤井さんとっておきの一風変わった喫茶店に連れて行っていただくという嬉しい展開になりました。
その時の藤井さんの気配りがずっと忘れられません。